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野球肘:内側型肘障害

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概要

野球肘とは投球障害肘とも呼ばれ、投球動作によって生じた筋・腱・靭帯・神経の障害や骨軟骨の外傷・障害の総称です。

野球肘にみられる肘の機能障害は、肘関節に機械的なストレスが加わった“結果”であり、関節可動域制限や関節不安定性などが野球肘の直接の発生原因ではないことが多いです。投手に多く発生しますが、投手の次に多いのが捕手とされています。

原因

野球肘は部位によって内側型・外側型・後方型に分類されます。ここでは内側型について説明します。内側型は成長期では骨の問題が多いのに対し、成人以降では靱帯損傷が関与することが多いようです。

年齢により肘内側の支持組織の弱い部位に違いがあるため、13~16歳頃の成長期であれば内側部分の軟骨の障害、17歳以上では側副靭帯(そくふくじんたい)損傷が主に生じます。

内側型は肘の内側にある側副靱帯が、繰り返しの投球動作により部分断裂を起こし、靭帯が緩んだ状態(靭帯機能不全)になるものです。投球相ではトップの状態からボールリリースの手前の時期に肘関節への外反(がいはん)ストレスが増大することで障害発生の要因となります。

治療

肘関節の炎症がある場合は投球禁止と局所の安静が第一選択となり、痛みが強い場合には炎症を抑制する目的として、ステロイド注射や内服を実施することがあります。

小児期の内側型野球肘の予後は比較的良好ですが、日常生活でも重量の物を持たないなど、投球以外の動作にも注意を払い、早期にしっかりと安静を守ることが大切です。

成人以降の靱帯損傷型でも外傷度に準じたギプス固定などの処置を行い、早期にしっかりとした治療が必要です。

保存療法の場合は肘関節周囲の治療はもちろん、投球動作は他部位の影響が大きいと考えられるため、全身の評価を行ったうえで肩甲胸郭関節・体幹・股関節などの下肢機能にも着目し、肘関節にかかる負担を最小限に出来るような身体作りを行っていきます。

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