社会福祉法人 仁生社
江戸川病院
2022-12-07更新
当院ME室では、生命維持管理装置を始め様々な医療機器の操作及び保守管理を行っています。
2013年現在10名の臨床工学技士が在籍し、主に透析センター、心臓カテーテル室、手術室、ICU、高気圧酸素治療室、機器管理の業務を毎日ローテーションで行っています。
透析センターは現在総ベット数21床(コンソール21台うち3台HDF可能)であり、医師、看護師、MEで業務しています。スケジュールは月水金2クール、火木土1クールです。
MEの主な業務は、穿刺をはじめコンソール、セントラル、RO装置の操作管理、患者様の採血データ、ダイアライザ等の物品管理です。
当院では水処理過程で通常機器のほかラジカルクリーン、エルセを導入し透析液の管理を徹底しています。また毎月看護師含むスタッフ皆で会議、勉強会を行い患者様の情報交換やダイアライザ、透析条件の検討をしていいます。
機械室
ラジカルクリーン
次亜塩素酸ナトリウムを単に水希釈せずに低濃度の酢酸を混ぜて希釈することでpHを酸性側にコントロールする装置です。
この希釈法によって溶液中の次亜塩素酸の成分が多くなり、より強力な消毒が可能です。
よってエンドトキシン、炭酸カルシウム沈着、金属部分の錆、水洗・消毒時のRO水使用量低減につながっています。
エルセ
水をセラミック処理することで水中にプラスの電荷が付加されることで水分子同士の水素結合性を変化させる装置です。
処理された水は配管付着物に浸透していくことで脆化、軟化させ酸化による錆を防止している。
当院ICUは総ベッド数8床で、24時間緊急患者様に対応する業務です。
主にMEは手術後の循環動態モニター管理、HD、アフェレーシス、PCPS、IABP、人工呼吸器等の管理、使用中の機器トラブル対応です。
現在、個人用RO装置でのHDは同時に2台まで治療を行えます。
主なアフェレーシスはCHDF、PEX、DFPP、DHP、LDL吸着などの血液浄化療法を行っています。
左:CHDF/右:循環動態モニター
当院ME室では、生命維持管理装置を始め様々な医療機器の操作及び保守管理を行っています。
2013年現在10名の臨床工学技士が在籍し、主に透析センター、心臓カテーテル室、手術室、ICU、高気圧酸素治療室、機器管理の業務を毎日ローテーションで行っています。
左:人工呼吸器点検/右:定期点検
当院の心臓カテーテル検査室は2部屋あり、医師、看護師、放射線科、検査科、MEの多くの職種が一緒に働いています。MEは主に虚血系疾患を担当しているので、緊急カテーテルはほぼMEが担当します。
手技中は心電図を貼るところから始まり、ポリグラフにてバイタルのモニタリング、各デバイスの物品出し、IVUS、OCT、FFR、PCPS、IABP、ロータブレータなどの操作を行っています。
機器、デバイス共に最先端なものを取り入れ医師と評価し合っているのでMEとしてのスキルアップにもつながり刺激ある環境であり、スタッフからの信頼も厚いです。
当院はH24年度、東京都内23区にてPCI件数No.1になりました。当院ではPCIのほかシャント、下肢、腎臓の各PPI、PTAV、CAS、フォガティー、IVCフィルター留置、ペースメーカ(体外式/体内式)、ICD(植込み型除細動器)CRTD(両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器)、CRTP(両心室ペースメーカ)、など様々な治療も行っています。
またH25年度から不整脈の検査(EPS)、治療(アブレーション)、の件数も共に増えています。25年度10月にてアブレーション1000件達成しました。
左:ポリグラフ操作/右:IVUS、OCT操作
左:IVUS/右:OCT
左:ロータブレータ/右:IABP・PCPS
当院ME室では、生命維持管理装置を始め様々な医療機器の操作及び保守管理を行っています。
2013年現在10名の臨床工学技士が在籍し、主に透析センター、心臓カテーテル室、手術室、ICU、高気圧酸素治療室、機器管理の業務を毎日ローテーションで行っています。
左:人工心肺装置/右:心筋保護装置(MPS)
人工心肺回路プライミング
左:機械回路側/右:患者側回路側(清潔野)
左:Da vinci/右:フローメーター
Da Vinci Si
左:サージョンコンソール/中央:ビジョンカート/右:ペイシェントカート
ステントグラフ術
高気圧酸素治療のお知らせ
現在、COVID-19感染拡大防止につき外来での高気圧酸素治療は中止しております。
当院では積極的に高気圧酸素療法を行っていて1型の機器を2台所有しています。
治療は入院患者様をはじめ外来、転院されてくる患者様も多く、主な疾患はガス壊疽、閉塞性動脈硬化症(ASO)、感染症、骨髄炎、脳浮腫、コンパートメント症候群、神経障害、放射線腸炎、突発性難聴など幅広く行っています。
治療回数は毎年1000例を超しています。
左:マニュアル操作/右:内部(心電図、血圧計、静電気除去バンド)
基本、治療時はオートプログラムで行いますが、加圧、減圧時の新規の患者様や耳痛の激しい患者様などはマニュアル操作で治療プログラムを変更し行う事で低侵襲的治療を心掛けています。