江戸川病院

社会福祉法人 仁生社

江戸川病院

診療科・部門|薬剤科

2022-04-08更新

薬剤科

薬剤科

薬剤科

薬剤科について

東京都東部の基幹病院、地域に密着した急性期医療を展開し第二次救急医療、がん医療に力をいれています。
その中で薬剤科は、毎年新卒を採用しており、教育研修はもちろんのこと、資格取得支援にも積極的に取り組んでいます。

処方箋調剤

医師が発行した「処方せん」に基づき、内服薬・外用薬の調剤を行います。お薬の量や服用・使用方法、飲み合わせなど、疑義紹介・処方提案を積極的に行っています。飲み合わせや副作用など薬についての患者さんからのご質問やご相談は随時お受けしています。

看護部の業務支援として定時処方は一包化調剤となっています。

無菌調整加算1,2

中心静脈栄養等の高カロリー輸液は薬剤科内クリーンベンチにてミキシングを365日対応で行っています。

抗癌剤については外来化学療法センターに設置された安全キャビネットで1日30~40件程度の調整を行っています。

病棟薬剤管理指導業務

現在、8病棟で薬剤師が薬剤管理指導業務を実施しています。また、病棟薬剤業務実施加算の取得に向け

いくつかの病棟で薬剤師の常駐を開始しています。

直接患者さんに指導を行うことで得る経験は貴重であると考えています。 

薬剤指導業務を中心に病棟スタッフへの情報提供、医師の処方支援、TDMなどCDTM(共同薬物治療管理業務)など薬剤師の職能を生かせる場と考え積極的に行っています。

病棟薬剤管理指導業務

*現在、算定に向けて一部の病棟で実施中です。

主な業務としては患者への医師の処方支援、持参薬鑑別、全患者の処方状況、副作用のモニタリング、病棟カンファレンスへの参加、医師、看護スタッフからの相談対応、TDMなどがあり目まぐるしい一日ですが業務を通じて多職種でのコミュニケーションをとりながら日々の問題をタイムリーに解決できるよう取り組んでいます。現在、勤務している整形外科病棟ではせん妄対策に難渋していることを知り、医師・看護師・薬剤師でせん妄対策チームを発足し、薬剤の講習、処方薬やせん妄のスクリーニングの統一化を図りました。週1回のカンファレンスで患者を抽出、評価することで以前よりスムーズに治療に結びつけることができています。職種間のコミュニケーションがより密になることで臨床への貢献度も上がりそれが常駐の魅力だと考えます。

電子カルテ管理業務

採用医薬品情報管理を中心に各科医師と連携し入力補助画面の作成などを行っています。 

当院では注射薬・抗がん剤のオーダリングシステムが未導入のため、レジメン委員と連携し、電子カルテ内のレジメン管理を薬剤師が全てを行っています。

(2022年度:電子カルテリニュアル以降はオーダリングに移行予定です。)

医薬品情報室・医薬品安全管理

医薬品情報室(DI室)では、月1回の安全性情報の発行と常勤医が集まる定例会への参加を通じて、院内副作用報告と関連する薬剤のトピックスの概説を行い有害事象再発防止に努めています。また、最新の添付文書改訂内容をまとめて掲載し院内各部署に周知しています。その他、問い合わせデータベースの作成、院内医薬品集の改訂作業などを行います。

科内研修

定期的に企業(新規採用薬プレゼン)、薬剤師による講義など企画・開催しています。

新入職職員は先輩薬剤師によるオリエンテーション・段階的個別指導を受けながら、入職から半年をめどに当直業務を開始します。以降、2年目からは外来化学療法指導業務、抗癌剤無菌調整、病棟業務など徐々に活躍の場が増えていきます。

チーム医療への取り組み

近年の医療は、医師のみでなく、それぞれの領域の専門職種がチームとなって患者さんの治療にあたるのが一般的になってきました。 

当院薬剤科でも、薬の専門家としてチームに参加し、患者さんの治療をサポートしています。 

【ICT:Infection Control Team(感染制御チーム)AST:Antimicrobial Stewardship Team(抗菌薬適正使用支援チーム)】


看護師、医師、薬剤師、検査技師のチームで週1回のカンファレンス、病棟ラウンドを通して院内の抗菌剤の適正使用推進に寄与しています。また、薬剤師全員がASTの一員として貢献できるよう知識の底上げを意識した講習会、症例検討会を感染制御認定薬剤師を中心に開催しています。

特定抗菌薬の適正使用のため届出の状況管理、抗生剤の使用状況に応じて採用品の見直し・検討を行っています。  

職員インタビュー(ICT/AST)感染制御認定薬剤師)

私は入職後3年目で感染制御チーム(ICT)の一員となりました。

感染領域の業務は大きく感染制御と感染症治療に分けることができ、当初は2つの業務をICTが担当していました。2018年に抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が発足し、ASTが感染症治療を担うことになりました。チーム構成は医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務員となっており、ICTとASTは同じメンバーで構成されています。そしてICTは看護師、ASTは薬剤師がチームの中心となって活動しています。当院のAST薬剤師の主な業務は感染症治療支援(抗菌薬選択・用法用量支援、TDM業務など)、抗菌薬サーベイランス、抗菌薬の採用品検討、職員への教育などがあります。

なかでも、TDM業務は検査結果(血液検査、細菌検査など)を参考にほぼ全例で治療設計を行い、治療に反映されています。病態も考慮しつつ、時には抗菌薬変更の提案も行う事もあります。感染症治療支援をする上で、意識している事は①治療効果を得ること(有効性の確保)②有害事象を最小限にする事(安全性の確保)③耐性菌を生み出さない事です。

今までは医師が処方した内容の鑑査がメインでしたが、今では抗菌薬の特性や患者背景、細菌検査等をもとに薬剤師が治療設計に貢献できる機会が増えてきています。

しかし、今回のCOVID-19のように治療薬がない場合、AST薬剤師として無力さを感じる場面もありました。そもそも感染制御部のみで対応する事は困難で各部署の協力と理解が必要不可欠でした。

今回の件で感染症に対する意識がより向上し、更に質の高い感染制御を目指せるチャンスだとも考えています。

 【NST:Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)】

栄養士、医師、看護師、リハビリ、薬剤師などでチームを組み、入院患者だけでなく外来化学療法室通院患者などへの栄養サポートにも積極的に力を入れています。 薬剤師は参加しているリンクスタッフへの講習会なども担当しています。

【PCT :Palliative Care Team(緩和ケアチーム)】

医師、看護師、MSW,薬剤師など多職種での週1回のカンファレンス、病棟ラウンドを通じて患者個々のトータルペインを解決するよう取り組んでいます。 

月1回の院内・外部合同勉強会を通じて緩和医療の基礎知識から医療用麻薬の適正使用などの啓蒙活動にも医薬品の専門家として薬剤師が携わっています。 

*PEACEプロジェクト(緩和ケア研修会)

当院では、PEACEプロジェクト緩和ケア研修会(年1回)を開催しています。

薬剤科では参加を推奨しており現在、8名の薬剤師が受講を終了しています。

【外来化学療法センター】

当院の外来化学療法センターには27床のベッドが完備され、月~土(土曜はAMのみ)に外来化学療法を施行しています。 

センター内に無菌調整室、抗癌剤調剤室を設置し薬剤師3名がレジメンのチェック・カルテ入力・調剤・無菌調製を行っています。 また、認定薬剤師が常駐しており、抗がん剤治療説明、副作用確認、処方提案から患者様からの相談に応じ、多職種での情報共有を適宜行うことで安全な化学療法の施行に寄与しています。

全例で、新規レジメン導入時に薬剤師が初回薬剤指導を行います。

【化学療法レジメン委員会】

医師・薬剤師・看護師で院内の登録レジメンの管理を行なっており、プレメディケーションの提案など抗がん剤の適正使用に貢献しています。 年に数回、多職種(医師・看護師・薬剤師)による委員会を開催しています。

処方箋のレイアウト・登録も薬剤科ですべて管理しています。

【糖尿病チーム】【糖尿病教育入院】【CKD教育入院】

医師、看護師、薬剤師、検査技師、リハビリによるチームで入院、外来患者に対する糖尿病への正しい基礎知識を教育することを目的としています。 

週1回のカンファレンスは患者情報・治療の情報を共有する貴重な場です。 

当院では糖尿病教育入院、CKD教育入院を実施しており、入院期間中は薬剤師による患者教室を実施しています。患者会「くすのき会」など外来患者さんのサポートも行っています。 

外来調剤(メディカルプラザ江戸川)

当院には外来専門の施設であるメディカルプラザ江戸川があり、9割以上は院内調剤です。 

外来施設には一日5~6人がローテーションで割り振られ業務を行います。 

病院で働きながら門前薬局の様なスキルも磨くことができます。 

カルテは電子カルテで一括管理されているため、スムーズな監査業務・疑義紹介を行えます。 

資格・認定取得(2021年11月)

・糖尿病療養指導士 4名

・NST専門療法士 2名

・医療情報技師 1名

・がん薬物療法認定薬剤師 1名

・外来がん治療認定薬剤師 2名

・核医学認定薬剤師 1名

・研修認定薬剤師 10名

・腎臓病療養指導士 2名

・認定実務実習指導薬剤師 4名

・日病薬病院薬学病院薬学認定薬剤師 2名

・スポーツファーマシスト 5名

・感染制御認定薬剤師 1名

職員インタビュー(女性薬剤師)

当院の薬剤科では、病棟配属後から1年クールで病棟を回ることが出来ます。

色々な処方に触れることが薬剤師として、病院で働いている大きな経験値だと思っているので、ここの病院で働きたいと思う一つの決め手となりました。

病院で働かせてもらい、5年目となり、腫瘍内科や整形外科、消化器、外科病棟をまわり、各科の先生方の薬への考え方や、病状や手術、治療・予防の薬について多く学ぶことは毎日多くあります。

就職するまでは病院薬剤師について、実際にどのような仕事内容をしているか、学生実習で習った、教科書ベースのことしか私は知りませんでした。現在働いていて、患者さんへ薬剤の説明や質問に答えることはもちろんですが、持参している薬の確認や内服点滴の調剤監査のほかに、抗がん剤調剤や指導、在庫管理に、他部署との連携、医療安全など見えなかった部分がたくさんあります。

病院での仕事は、日々あたらしい問題があり、刺激されて自分の成長につながると思います。そしてなにより、患者さんが自分の辛さや不安な気持ちを打ち明けてくださることや、退院した患者さんが声をかけてくださったとき、入院中のお手伝い出来たのかな、と改めて思うことが出来ます。

上司や先輩たちは、自分の知識不足なときや不安で困っているときに手を貸してくれます。私も、そんな先輩たちのように忙しい時こそ、手を声をかける薬剤師になりたいと思っています。また、本人の希望によって、認定薬剤師や資格取得への一歩を踏み出しやすい環境になっています。私も薬剤面から、医師や患者さんをフォローできるように今後も心掛けていきます。

職員インタビュー(男性薬剤師)

実務実習を江戸川病院で行い、そのまま新卒で入社し現在8年目です。

2019年に外来がん治療認定薬剤師を取得し、2020年から外来化学療法室で常駐し、がん患者管理指導料ハを算定しています。主な業務は、化学療法導入時の初回指導、2回目以降の副作用の理解度確認、副作用発現状況確認などです。

投与法について現場の看護師や医師から相談を受けることも多くあります。患者の中には、限られた診療時間の中で遠慮や言い忘れなど医師に自分の思いを充分伝えられないまま化学療法室に来られる方もいます。

化学療法は点滴に時間がかかる分、自分の思いを訴えやすい場所だと感じています。そのような患者と医師の架け橋となれるように日々業務にあたっています。

「実は○○が困ってるんだよね。」など患者の思いを引出し、副作用の早期発見や支持薬の処方につなげ、1つ1つ丁寧に対応していくことを心掛けています。 自分が病院薬剤師として学んできたことを日々活かせることが魅力であり、やりがいを感じています。