江戸川病院

社会福祉法人 仁生社

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診療科・部門|外来化学療法センター

2025-11-14更新

外来化学療法センター

外来化学療法センター

外来化学療法センター

外来化学療法センターについて

近年がん治療は目覚ましい発展を遂げております。化学療法の分野では新薬の承認が相次いでいます。長生きしてほしいという医療界全体の願いが次々に身を結んでいるということでもあります。結果として患者数増加に治療数増加も相まって当院での治療件数は増加し続けております。

しかし、従来の治療室では患者さんの待ち時間が長くなり、ときには予定日に投与できない事態が発生して参りました。スタッフは迫る投薬に追われ、安全面の確保や患者さんとの交流も困難になる事態に陥りました。そこで増床した新規治療室がオープン致しました。待ち時間短縮とともに快適な治療室で有効な化学療法を安全に、ときにはスタッフと副作用について話し合いながら治療を続けられる環境が整ったと確信しております。

医療は一方通行では決してうまくいきません。患者さんの不安をとりのぞき、治療に専念できるようスタッフ一同取り組んでまいります。

後藤宏顕 外来化学療法センター長
後藤 宏顕先生

またセカンドオピニオンも受け付けております。
料金は当院の場合 11,000円/30分(以降15分毎 5,500円の加算)となります。
セカンドオピニオンは、保険診療ではありません。そのため、私費での受診となります。

医療安全への取り組み

外来化学療法室では投与時に3点認証システムを使用しています。

さらに看護師のWチェックも行い、投与薬の患者間違えを未然に防止するよう努めていま

す。

当院では全例薬剤師による無菌調製を実施しています。

注射薬混注監査システムを導入し「正しい薬品を、正しい投与量で、正しい患者に」より安全な化学療法を提供できる体制で治療を行います。

治療に使用する薬剤の組み合わせ(レジメン)は必ず医師・薬剤師・看護師間で話し合い、適切な投与設計を行っています。治療へのご不安・ご不明点があればいつでもご相談ください。

患者様へのメッセージ(薬剤科より)

薬剤科にはがん治療に精通する薬剤師が3名(がん薬物療法認定薬剤師1名、外来がん治療認定薬剤師2名、2022年4月現在)在籍しており、医師や看護師など他のスタッフと連携して患者さんの抗がん剤治療に携わっています。

私達、薬剤師は主に抗がん剤治療のスケジュールや副作用説明、私生活上での注意点を患者さんに個々に説明しています。また治療開始後は、副作用を聴取してその対策方法や、医師に薬剤提案などを行っています。

副作用の症状は非常に個人差がありますが、誰でも手軽にスマホを使って調べることが出来る時代になったことで、必要以上に情報を得て悩んでしまう方がたくさんいらっしゃいます。

まずは1人で悩まず相談してみてください。

ある患者さんは治療を受けることに漠然とした不安を抱えていらっしゃいました。
それは当然のことと思います。
お話しをしていくなかで、『薬剤師さんに話して良かった、治療してみるよ』
そう仰ってくださり、現在も定期的に治療を受けて頂いています。
そのような患者さんが1人でも多く増えるように、また安心して治療を受けられるように全力でサポートいたします。

薬剤科

外来化学療法センターの紹介

当センターは、2007年に開設し、2021年3月に現在の外来化学療法センターへ

リニューアルしました。電動リクライニングチェア18床ベッド6床を保有し、計24床で

稼働しております。また各場所はカーテンにて仕切られております。さらにフロア内には

トイレも設置しております。

室内はリラクゼーションを目的とした音楽を流し、患者様には安心して治療が行える環境を提供しております。

また治療中の飲食も可能です。

治療体制について

受付時間 ・月曜日~金曜日 9:00ー16:00(祝日は除く)
・土曜日     9:00ー12:00(午前中)
対象者 ・外来がん化学療法を受けられる方
・自己免疫疾患に対する治療を受けられる方
医師 ・治療前に主治医の外来を受診。その後外来化学療法センターにて当番医が治療の最終判断を行います
・投薬中のアレルギー等発生時には、主治医、当番医、救急センターで連携を図り迅速に対応いたします
看護師 ・常時4~7名で対応
・がん専門看護師、緩和ケア認定看護師、乳がん看護認定看護師、がん化学療法認定看護師の介入もあります
薬剤師 ・がん専門薬剤師1~2名(随時薬剤の説明を行っております)

治療中の対応について

治療中、薬剤によるアレルギー反応等にて応急処置が必要な状況となった場合には、外来担当医、主治医、救急センター等

で連携を図り迅速な対応をいたします。また、治療に対する不安や日常生活においての心配事などについては主治医を始め、

当センター看護師、がん専門看護師や各認定看護師、専門の薬剤師、医療相談員等の専門家にてサポートしております。

帰宅後の体調不良時には、日中であれば各外来診療科が、夜間休日であれば救急センターにて24時間対応しております。

治療の流れ

1.治療導入~外来化学療法まで

原則初回投与の治療導入は、有害事象等の確認および対応のため入院して行います。主治医より外来通院にて治療継続の判断となりましたら、外来化学療法センターでの通院治療となります。

2.外来化学療法実施当日の流れ

  1. メディカルプラザで受付します。検査がある場合は診察の1時間前にご来院ください。受付は8時20分からとなります。
  2. 診察前検査(採血、レントゲン、心電図など)これらの検査がない場合もあります。
  3. 主治医(担当医)による診察。
    検査結果が出てから治療が行える状態であるかを診察します。
治療が決定した場合、本院の外来化学療法センターへのご案内があります。
ファイルの受け取り後、外来化学療法センターへお越しください。
  1. 本院⑤番「外来化学療法センター」へお越しください。入口付近に自動血圧計がございます。そちらで血圧を測定し、測定値が記載された用紙を切り取り、診察券とともにファイルへ入れ、受付ボックスへお出しください。順次ご案内いたします。
    ※火曜日から木曜日に関しては、患者数が非常に多く、ご案内までにお待たせする場合がございます。体調がすぐれない方は、遠慮なく看護師へお知らせください。
  2. 治療中はフロア内でお過ごし下さい。過ごしかたとしては、寝ている方、雑誌を読む方、デスクワークをしている方や食事をとられる方などなどさまざまです。
  3. 治療終了後、外来化学療法センターよりファイルをお渡しします。そのファイルを会計窓口となる本院①番へお出しください。その後自動精算機でのお会計となります。なお、メディカルプラザでの診察時に処方されたお薬などある方は、薬剤科窓口にてお薬のお受け取りをお願いします。

患者様ならびにご家族様へ点滴中に関する協力のお願い

  1. 血管外漏出対策
    看護師は点滴中に針の周囲部分の確認を随時おこなっております。点滴中に次のことがあれば遠慮なく看護師へお知らせください。
●身体が熱い・かゆい、寒気がする、気分が悪い、咳がでる、息苦しい、のどの違和感がある、声のかすれがするなど
●針の周りが痛い、はれているなど
●テープがはがれた
  1. 次の方はご家族の送迎、または公共交通機関の利用をお願いします。
●眠気をもたらす抗アレルギー薬を使用する場合
●アルコールが含まれる薬を使用する場合(飲酒と同様になります)

手足のしびれ、身体のむくみがある方も運転に支障がでるおそれがあります。運転には十分注意してください。

帰宅後に下記の症状がある場合には、ご相談ください

●点滴していた部位に違和感や痛みなどがある
●アレルギー症状(身体がかゆい、息苦しいなど)が出てきた
●吐き気が続き、食事や水分がとれない。
●治療による副作用症状がつらい

●平日は各診療科

メディカルプラザ
平日9:00~17:00(午前の受付は11:00まで。午後の受付は16:00まで)
朝8:20分~受付開始
土曜日9:00~12:00(受付は11:00まで)

●夜間・休日は救急センター

江戸川病院代表📞03-3673-1221