センチネルリンパ節ナビゲーション手術
センチネルリンパ節ナビゲーション手術とは
センチネルリンパ節とは、がんから最初にリンパ液が流れ着く「見張りリンパ節」のことです。このリンパ節にがんの転移がなければ、その先のリンパ節にも転移している可能性が低いと考えられます。
子宮体がん・頸がんの手術では、従来、リンパ節転移の有無を確認するために、骨盤内のリンパ節を広い範囲で摘出する「リンパ節郭清」が行われてきました。
しかし、早期の子宮がんではリンパ節転移の頻度が低い場合も多く、すべての方に広範囲のリンパ節郭清が必要とは限りません。
センチネルリンパ節ナビゲーション手術では、センチネルリンパ節を選択的に摘出し、詳しい病理検査で転移の有無を調べます。これにより、不要なリンパ節摘出をできるだけ避け、体への負担を減らすことを目指します。
この手術のメリット
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合併症のリスクを減らせる可能性があります
広範囲のリンパ節郭清では、以下のような合併症が起こる可能性があります。- 下肢や会陰部のリンパ浮腫(むくみ)
- 骨盤内リンパ嚢胞
- 術後腸閉塞
センチネルリンパ節のみを調べることで、これらの合併症のリスクを減らせる可能性があります。
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体への負担を軽減できる可能性があります
- 摘出するリンパ節の数を少なくできるため、手術による体への負担を抑えることが期待されます。
- 手術期間の短縮や、術後の早期回復につながる場合があります。
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生活の質(QOL)への影響を抑えることができます
リンパ浮腫などの合併症を減らすことで、治療後の日常生活への影響をできるだけ少なくすることを目指します。 -
詳しい病理検査が可能です
センチネルリンパ節は、通常のリンパ節よりも詳しい病理検査を行うため、微小な転移を見つけられる場合があります。
対象となる患者さん
この手術は、以下の条件をすべて満たす方が対象となります
- 子宮体がん・頸がんと診断された方
- 画像検査で早期がんと推定される方
- 明らかなリンパ節転移が認められない方
※詳しくは担当医にご相談ください。
手術の流れ
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センチネルリンパ節の検出
- 手術中、全身麻酔後に検査用の色素(インドシアニングリーン:ICG)を子宮頚部に注射します。
- 特殊な赤外線カメラを用いてICGの蛍光を観察し、センチネルリンパ節を探します。
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迅速病理検査
- 検出されたセンチネルリンパ節を摘出し、手術中に顕微鏡で転移の有無を調べます。
- 転移が認められない場合は、その他のリンパ節郭清を省略できる可能性があります。
- 一方で、転移が認められた場合やセンチネルリンパ節が十分に確認できない場合には、従来通りのリンパ節郭清を行うことがあります。
よくある質問
Q1.従来の手術と比べて、がんの治療効果は変わりませんか?
A1.適切な対象の方に行うことで、従来の手術と同等の治療効果が期待されます。
ただし、病状によって最適な手術方法は異なるため、担当医が検査結果をもとに判断します。
Q2.すべての患者さんがこの手術を受けられますか?
A2.主に低リスクの早期がんの方が対象となります。進行度や病状によっては、従来通りのリンパ節郭清が必要な場合もありますので、担当医とよくご相談ください。
Q3.手術後の経過観察は必要ですか?
A3.従来の手術と同様に、定期的な経過観察が必要です。
ご相談について
センチネルリンパ節ナビゲーション手術について詳しく知りたい方や、ご自身が対象となるか知りたい方は、外来診察時に担当医へご相談ください。
患者さん一人ひとりの病状に応じて、最適な治療方法をご提案いたします。