オーバートレーニング症候群
オーバートレーニング症候群とは
図のようにスポーツ活動によって生じる精神的・肉体的な疲労が十分に回復しないまま積み重なることで慢性的な疲労状態となり、長期的なパフォーマンス低下(通常は2カ月以上)を生じることを言います。
症状
- 身体症状:原因不明のパフォーマンス低下、息切れ、食欲低下、疲労感、眠気、体重減少
- 精神症状:不眠、モチベーション低下、抑うつ気分、集中力低下、不安
- 自律神経機能異常:めまい、たちくらみ、便秘、下痢、腹痛、起床時の心拍数変化
- 免疫機能低下:風邪(ウイルス感染)の発症、口唇ヘルペスの出現
など多様な症状が出現すると言われていますが、一部分しか症状が出現しないこともあります。
治療
トレーニング量、睡眠の状況、ストレス要因、食事(栄養状況)などを聴取し、それぞれ問題点を抽出し、総合的に介入していきます。
オーバートレーニング症候群の診断が疑わしい場合、トレーニング量に関しては症状の強さ、試合の日程などに応じて、相談しながら対応しますが、最初の治療方針は完全休養となります。その後、段階的に運動量・強度を上げていきます。
診断
除外診断(他の病気を否定した上での診断)となります。上記の症状は貧血、心理的な問題、内分泌疾患、心疾患、呼吸器疾患、ウイルス感染など様々な病気で出現することがありますので、その他の疾患を否定する必要があります。
オーバートレーニング症候群について
参考文献
- Kreher JB, et al:Overtraining syndrome;A practical guide. Sports Health 4:128-138, 2012