アキレス腱炎とは
- 立位や歩行、ランニングなど身体を動かすときに酷使される組織であるアキレス腱に炎症を起こした状態です
- 若年アスリートから中高年運動愛好家まで広く生じるスポーツ障害のひとつです
- アキレス腱に炎症が生じ、腱実質の変性や損傷が生じます
症状
- 踵から5cm程度の間に痛みを生じ、腫れや熱さを感じます
- 痛みは運動時に起こり安静時にはほとんどありません
- 初期症状では起床時のこわばりや伸ばしたときに痛みがでますが、少しずつ動かしていくことで症状が減少するため通常通りの運動が可能です
治療
- 基本的には保存療法で症状改善しますが、稀に手術を要する場合もあります
- 保存療法ではリハビリテーションが中心になりますが、体外衝撃波なども用いられることがあります
- 超音波検査装置(echo)で炎症や新生血管の変化を確認し、理学療法士と情報共有しながら治療していきます
- 回復までの時間は部位や初回なのか繰り返しなのかなどで異なります
- 初期症状のときは運動制限と正しいケアをすることで2週間程度で改善します
リハビリテーション
- 踵の動きと痛みを評価し、踵のアライメント不良を改善します
- ふくらはぎの柔軟性改善のためのストレッチを行います
- 足関節機能の改善(可動域と筋力)を行います
- 時期に合わせて物理療法(超音波療法やアイシングなど)やテーピングを併用します
- インソールを作成することもあります
参考文献
- 堀居昭:アキレス腱炎のメカニズムと予防法について. Sportsmedicine No63 37-39 2004
- 江玉睦明:アキレス腱障害発生メカニズムの解剖学的検証.日本基礎®額療法学雑誌 第20巻2号16-21 2017
- Ruth L. Chimenti,DPT,PhD,et al: Current Concepts Review Update:Insertional Achilles Tendinopathy Foot Ankle Int . October38(10):1160–1169,2017