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新型コロナ肺炎と放射線治療の関連に関する当院の見解

2020/4/27 更新

公益社団法人日本放射線腫瘍学会より
COVID-19肺炎の報道に関する声明「がんの放射線治療後の免疫力について」が公開されました。

早期乳癌の放射線治療では免疫低下はほとんどありません

 

江戸川病院 射線科部長 浜幸寛
2020/4/24

本年4月23日、タレントの岡江 久美子さん(63歳)が新型コロナ肺炎でお亡くなりになり、以前に乳癌に対する放射線治療を行っていたことが報道されています。
乳癌あるいはそれ以外の癌で放射線治療を受けられている方々にとっては、「放射線治療が新型コロナ肺炎の重症化を招くのではないか」、との懸念があろうかと思います。
しかし、現時点でそのような科学的な確定根拠はありません

以下、他の専門家のご意見も参考にしてください。

がん研有明病院乳腺センター長 大野真司先生のコメント(読売新聞オンライン(2020年4月24日版)
大野真司がん研有明病院(東京都江東区)乳腺センター長は、「早期の乳がん手術後に行う放射線治療が、新型コロナウイルス感染症の重症化を招くという科学的根拠は現時点ではなく、考えにくい」と指摘、「不安な乳がん患者は、治療を勝手に中断せず、まずは主治医に相談してほしい」と呼びかけている。

米国アメリカ疾病予防管理センター(米国CDC)の見解(2020年4月24日時点)
[重症化する危険性の高い人] 新型コロナ肺炎は新しい疾患であり、重症化の危険因子に関する情報は限られています。 現在分かっている情報と臨床知見に基づくと、高齢者や深刻な基礎疾患を持つ方が重症のリスクが高い可能性があります。
[People Who Are at Higher Risk for Severe Illness] "COVID-19 is a new disease and there is limited information regarding risk factors for severe disease. Based on currently available information and clinical expertise, older adults and people of any age who have serious underlying medical conditions might be at higher risk for severe illness from COVID-19."
(放射線治療が新型コロナ肺炎の重症化を招くとの見解は示されていません。)