手術療法

(1)StageTA ,TB ,UA,UB
肺葉切除と肺門および縦隔リンパ節節郭清(ND2a) およびUA,UBは術後補助化学療法(アメリカがん治療学会(以下:ASCO)ではシスプラチン(以下:CDDP)+ビノレルビン(以下:VNR)を推奨)

(2)StageVA
a.T3N1M0 → 手術+術後補助化学療法(ASCOではCDDP+VNRを推奨)
b.T1-3N2M0 → 化学療法と放射線の併用療法が基本
マイトマイシンC(以下:MMC)+ビンデシン(以下;VDS)+CDDP + 放射線療法(60Gy)
CDDP+VNR+ 放射線療法(60Gy)
体重減少5%未満、Karnofsky>70%など良好な予後因子を持つ群では、化学放射線療法が、いずれかの単独療法より延命効果に優れていると報告されています。化学療法レジメン、照射方法、外科的切除の追加は検討の余地ありと考えられています。

(3)StageVB
a) 胸水貯留例・胸膜播種例→W期の治療に準ずる
(胸水コントロールが必要な場合には、これを先に行う。)
b) 上記以外の場合  → StageVAの場合に準じる

(4)StageW
a. CDDP+CPT-11
b. CDDP+VNB
c. CDDP+ジェムシタビン(以下:GEM)
d. CDDP+ドセタキセル(以下:DTX)
e. CBDCA+パクリタキセル(以下;PTX)
などの治療法があります。
※CDDPが投与不可能な場合などVNB, GEM,DTXともにCBDCAとの併用は,倫理的にも問題はない。いずれのレジメンでも可であり、その後に残存病変があれば、Erlotinib(タルセバ)、Gefitinib(イレッサ)投与という方法もあります。

(5)外科切除
全身状態(肺機能,PS,合併症,年齢)の評価にて適応を検討。
切除不能例
@DTX 60mg/m2 60分点滴静注 day1 3週間毎
AVNB 25mg/m2 10分点滴静注 day1, 8 3週間毎
BGEM 1,000mg/m2 30分点滴静注 day1, 8 3週間毎
いずれのレジメンでも可となっています。
また、骨転移、脳転移には放射線療法や骨転移、高カルシウム血症などには、 ビスフォスフォネート製剤の投与を行い、出来るだけ転移を防ぐようにしています。


(注:但し、上記に示しました治療は全患者さんに期待できるものではなく、患者さん自身の全身状態により大きく異なります。またその他の疾病などにより分子標的薬が使用できない場合もありますので、担当医師とよく相談する必要があります。)